NUMBER SUGAR Daikanyama
NUMBER SUGARは、自然素材の味や色を活かしてつくられるキャラメルの専門店だ。手づくりのキャラメルたちは白い紙と箱に包まれて店内に並べられていて、その白い箱と紙そこから取り出して口に入れる時に、初めて色鮮やかなキャラメルに出会えるようになっている。
その為、店舗にキャラメルの要素が現れていない。そこでキャラメルの要素を店舗空間に落とし込むことで、キャラメルを感じながら商品を選べるような空間づくりを試みた。丸の内店では「色」、表参道店では「形」、今回の代官山店ではキャラメル特有の柔らかさを「質」として体感できるような空間を考えた。
その「質」を体現するための素材を検討する中で、前面道路とのレベル差を克服緩和して自然と入りやすい店舗にするためにも、屋外使用も可能な素材に着目し、最終的にゴムチップを採用し、屋外から店内の什器までもを一体的に制作した。靴でも柔らかさを感じられるよう通常より厚みを厚くし、継ぎ目なく敷き込めるように現場で流し込んでいる。また道路の高さからも商品が視界に入るようにBOXボックス商品の壁面陳列を用意した。キャラメルの購買機会を増やすために設けた自動販売機も、道路からの視線を受け止めてくれている。
各店舗の素材も設えもそれぞれの街の客層に合わせて変えているが、どの店舗でもNUMBER SUGARらしい空気感を担保できるよう、光や音など一貫性が残るように工夫することで、多様な素材の採用を許容している。
名称 | NUMBER SUGAR 代官山 |
施主 | ナンバーシュガー |
場所 | 東京都渋谷区猿楽町20-9 1F |
用途 | 物販店 |
設計 | ya |
施工 | 中重工務店 |
協力 | O.F.C(什器) KOJI FUKUNAGA(グラフィック) 山本万菜(植栽・アートワーク ) |
床面積 | 85.51m² |
完成年 | 2022.03 |
写真 | 長谷川健太 |
Title | NUMBER SUGAR Omotesando |
Client | NUMBER SUGAR |
Location | Sarugakucho, Shibuya-ku, Tokyo |
Usage | Shop |
Design | ya |
Constr. | Nakashige |
Collab | O.F.C(Furniture) KOJI FUKUNAGA(Graphic design) |
Area | 85.51m² |
Date | March 2022 |
Photo | Kenta Hasegawa |