NUMBER SUGAR Omotesando
表参道店から始まったNUMBERSUGARはOPENから9年目となり、年々と人気が上がり来客も増加してくる中で、千駄ヶ谷に工場を設け、表参道店も店内製造から工場製造へ移行したこともあり、物販専門店としてスペースを拡張する改修計画を行うこととなった。
丸の内店に続く2店舗目を設計する上で、前店舗から引き継ぐ部分と変化させる部分を思考し、今後の店舗展開の可能性も想定してコンセプトを組み上げることにした。引き継ぐ部分として、白い箱の中に入っているキャラメルへの期待を感じながら購買体験ができる店舗することは、実空間として重要な役割だと思った。丸の内店では、キャラメルの「色」の要素を空間に反映させたが、今回の表参道店では「形」を反映させようと考えた。
そこで、商品と同様に自然素材のある「土」から作られるタイルを使うこととした、ただ、カタログからセレクトした既製のタイルを使用して空間を作るのではなく、形状や質感、色味の段階から商品との相性を考えた空間を作りたいと考え、TAJIIMI CUSTOM TILESに製作を依頼した。
タイルのプロポーションはキャラメルと同じ12:40の比率としている。角部分には生接着で成形して焼成したタイルを使用することで、キャラメルらしい塊の印象を与えた。また、湿式製法であることから生まれる個体差を生かし、タイル単体に特殊な表情は求めず、集合した時に色むらや歪みなどが現れてくるようした。それは、手作業で切り出すため完全な矩形にはならないキャラメルの形状と通じる。
空間構成する上でグリッドラインを水平方向だけでなく、垂直方向にも立ち上げることで、商品を手に取る高さでもタイルの歪みや表情の違いをより感じられるようにしている。
名称 | NUMBER SUGAR Omotesando |
施主 | ナンバーシュガー |
場所 | 東京都渋谷区神宮前5-11-11 1F |
用途 | 物販店 |
設計 | ya |
施工 | 中重工務店 |
協力 | O.F.C(什器) KOJI FUKUNAGA(グラフィック) |
床面積 | 64.93m² |
完成年 | 2021.09 |
写真 | 長谷川健太 |
Title | NUMBER SUGAR Omotesando |
Client | NUMBER SUGAR |
Location | Jingumae, Shibuya-ku, Tokyo |
Usage | Shop |
Design | ya |
Constr. | Nakashige |
Collab | O.F.C(Furniture) KOJI FUKUNAGA(Graphic design) |
Area | 64.93m² |
Date | September 2021 |
Photo | Kenta Hasegawa |